「関関同立って、結局どこが一番難しいの?」
受験生はもちろん、お子さんの進路を一緒に考えている親御さんにとっても、この疑問は一度はぶつかる壁ではないでしょうか。
関関同立とは、
- 関西大学
- 関西学院大学
- 同志社大学
- 立命館大学
の4つをまとめた呼び方。
関西の私立大学ではトップクラスのグループ。
セットで語られることが多いのですが、実は中身を覗いてみると、難しさにはかなりの差があるんです。
しかも2026年の最新データを見ると、これまで「常識」とされてきた序列にちょっとした異変が起きています。
「同志社がトップなのはわかるけど、2番目ってどこなの?」という問いに対する答えが、ここ数年で変わり始めているという事実。
これは志望校を選ぶうえで、絶対に見過ごせないポイントです。
この記事では、2026年度の偏差値やW合格者の進学先、倍率の動きといった具体的なデータをもとに、関関同立の「本当の難易度順位」をわかりやすく整理していきます。
さらに後半では、各大学の最難関学部から意外な穴場学部まで、受験生と親御さんが知っておきたい情報をまるっとお届けしていきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
目次
関関同立の難易度順位の最新序列はどう?
関関同立の序列問題は、毎年のように受験掲示板やSNSで激論が交わされるテーマです。
ただ、なんとなくの印象ではなく、実際のデータに基づいて整理すると、かなりスッキリした答えが見えてきます。
ここでは偏差値、W合格の進学率(両方受かったらどっちに行くか)、模試の判定ライン、そして関東のGMARCHとの比較まで、順番に確認していきましょう。
まず結論から言ってしまうと、2026年度のデータで見た難易度順位はこうなります。
- 同志社大学が文句なしのトップ
- 続いて立命館大学がやや優勢
- 関西大学がそれに並びかけ
- 関西学院大学はやや後退ぎみ
という構図。
「え、関学って2番手じゃなかったっけ?」と驚く方もいるかもしれません。
昔から「同志社、関学、立命館、関大」という並びが定番だったのですが、ここ数年で風向きがはっきりと変わってきているんです。
河合塾や東進、ベネッセといった大手予備校の2026年度偏差値データを見てみると、各大学の実力はこんな感じで把握できます。
同志社は主要な学部が軒並み60〜62.5で安定しており、どの学部を受けても「それなりに手強い」のが特徴。
関西学院は国際学部が65〜68と飛び抜けて高い一方で、神学部は50前後と、学部間の差がとにかく激しいのが実態です。
立命館は国際関係学部が65〜67.5と高いものの、他の学部は55〜62.5あたりに分布。
関西は55〜60の範囲に多くの学部が収まっていて、全体的にまとまりがある印象です。
ここで少し踏み込んだ話をすると、関西学院の偏差値が一見高く見えるのには「カラクリ」があります。
国際学部の65〜68という飛び抜けた数字が、大学全体の平均をグッと引き上げているんです。
統計でいう「外れ値」というやつで、たとえるなら、クラスの平均点がひとりの100点満点の生徒のおかげで跳ね上がっているようなもの。
そのため、「偏差値の平均が高い=全体的に難しい」とは必ずしも言えないわけです。
それに対して同志社は、法学部62.5、文学部の国文学科62.5、商学部62.5と、文系の主要学部がまんべんなく高い水準にあります。
突出した学部がひとつあるのではなく、どこを受けても難しい。
野球に例えるなら、4番バッターだけでなく下位打線まで打率3割のチームという感じでしょうか。
この「全体の安定感」こそが、同志社がトップに君臨し続けている最大の理由なのです。
さらにダメ押しとなるのが、W合格者の進学率というデータ。
これは「2つの大学に同時に受かった受験生が、どっちを選んだか」を示す数字で、いわば受験生による”ガチの人気投票”のようなもの。
東進のデータによると、同志社と他の関関同立の大学を両方受かった場合、95%以上の受験生が同志社を選んでいます。
これはもう圧倒的としか言いようがなく、受験生のリアルな本音が数字に表れている指標と言えるでしょう。
そして近年もっとも注目されているのが、2025年度のW合格データで関西大学が関西学院大学を逆転したという事実。
つまり、両方受かった受験生が関学よりも関大を選ぶケースが増えてきた。
2026年度入試でもこの傾向は続いており、関大の勢いが本物であることをうかがわせます。
この背景には、関西学院大学が推薦入試の比率を高めたことで一般入試の枠が狭まり、偏差値の「見かけ上の高さ」と受験生からの実際の評価にズレが生じている可能性が指摘されています。
SNS上では「関学の人気がやや落ち着いてきている」という声もありますが、就職率91.5%という数字を見ると、大学としての中身が落ちたわけではないのが正直なところ。
あくまで「入試の難易度」と「大学の価値」は別の話として捉えておくのが大切です。
模試の判定ラインで見ても、同志社のA判定(合格可能性80%以上)に必要な偏差値は62.5以上。
他の3大学が57.5〜60で出ることを考えると、頭ひとつ抜けているのがよくわかります。
これは京都大学の併願先(本命に落ちた場合の受け皿)として同志社を受ける層が多いためで、受験生のレベルそのものが高いという事情もあるんです。
河合塾の全統模試で同志社A判定なら、他の関関同立ではB判定やC判定相当になるケースがほとんど。
やはり同志社だけ一段上のステージにいる、という印象は数字で裏づけられています。
ちなみに、関東の受験生や親御さんからすると、「関関同立って、東京のGMARCHと比べてどうなの?」という疑問もあるかと思います。
GMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政)は、関東の私大で関関同立と同じようなポジションにあるグループ。
全体の偏差値はGMARCHが58〜63で中央値は61あたり、関関同立は55〜68で中央値58〜60程度。
数字だけならGMARCHがやや上ですが、関西学院の国際学部のようにGMARCHの最上位学部を上回るケースもあります。
しかも関西圏で就職する場合、関関同立のブランド力はGMARCHに引けを取らない、むしろ有利に働くことも多い。
就職という「出口」まで含めて考えると、偏差値だけで単純に優劣をつけるのは難しいのが実情です。
2026年度は4大学すべてで志願者が前年より増加しており、関西大学は8万5千人超え、関西学院大学も過去最多を更新しました。
少子化の時代なのに志願者が増えるという一見矛盾した現象は、「安全志向で併願を増やす受験生が多い」ことと「18歳人口がわずかに持ち直した」ことが背景にあります。
2027年度も国際系学部を中心に難化は避けられない見通しで、最新データのチェックは欠かせないところです。
関関同立の難易度順位を左右する最難関学部
関関同立の序列を語るうえで、絶対に見落とせないのが「看板学部」の存在。
各大学には偏差値65を超えるような飛び抜けた学部があり、それが大学全体のイメージや序列を大きく左右しているのが現実です。
たとえるなら、プロ野球チームにおけるエースピッチャーのような存在で、その学部が強いだけで「あの大学は手強い」という評判ができあがる。
ここからは各大学の最難関学部をひとつずつ取り上げて、その実力と序列への影響を見ていきます。
偏差値70超えの関西学院大学国際学部
関関同立の全学部の中で、文句なしの最難関として知られているのが、関西学院大学の国際学部です。
2026年度の予想偏差値は東進で68、河合塾では方式によって60〜70と幅がありますが、標準的には65〜68あたりが目安になります。
「70」という数字は一部の入試方式で出るピーク値であり、すべての受験生にこの数字が求められるわけではありません。
とはいえ、共通テストの得点率は80%〜95%が必要で、倍率は4〜6倍。
関関同立の中では頭ひとつもふたつも抜けた存在であることに変わりはないでしょう。
レベル感で言うと、早稲田・慶應の下位学部から上位MARCHクラスと同等という見方が妥当。
「関西の私立でここまで難しい学部があるの?」と驚かれることもありますが、グローバル志向の受験生にとっては関西圏で最も魅力的な選択肢のひとつになっています。
英語教育と留学プログラムの充実度が評価されていて、全国から志願者が集まってくるのも納得の内容です。
西宮上ケ原のキャンパスは緑が多く美しいことでも有名で、学ぶ環境としての満足度も高いんです。
ただし、この国際学部の存在が関西学院大学の序列を複雑にしている面もあります。
国際学部の偏差値が大学全体の平均を押し上げる一方で、神学部は50前後。
その差は実に15〜18ポイントで、同じ大学とは思えないほどの開きです。
「関学は難しい」と「関学は入りやすい」が、同じ大学の中に同居している。
さらに注目すべきは、推薦入試の比率が7割を超えているという点。
一般入試で入れる枠が狭くなればなるほど、少ない椅子を多くの受験生が奪い合う形になり、偏差値は見かけ上高くなりやすいんです。
このカラクリを知っておくだけで、数字の見え方がだいぶ変わってくるかもしれません。
京大併願者が集う同志社大学法学部
同志社大学の看板学部といえば、まず名前が挙がるのが法学部。
2026年度の偏差値は法律学科が62.5、政治学科が60〜62.5。
特に法律学科は国立の神戸大学と肩を並べる水準に達しており、私立大学としては非常に高いレベルです。
共通テストの得点率は80%台、倍率は4〜6倍と、こちらもしっかり激戦区になっています。
同志社法学部の一番の特徴は、京都大学の併願先として選ばれるケースが非常に多いこと。
わかりやすく言うと、京大が本命の受験生が「もし落ちたときの保険」として同志社法学部を受けるわけです。
その結果、受験生全体のレベルが自然と高くなり、偏差値の数字以上に合格のハードルが上がるという構造が生まれています。
模試でA判定が出ていても安心できないのが、この学部のシビアなところ。
W合格の進学率で見ても、同志社法学部の引力は圧倒的です。
他の関関同立の法学部と両方受かった場合、ほぼ全員が同志社を選んでいるというデータがあります。
法曹(弁護士・裁判官・検察官)を目指す学生が多く集まることもあり、学内の勉強に対する熱量も段違い。
2027年度は政治学科のさらなる難化も予想されていて、同志社がトップの座を守り続ける土台としての役割はますます強まりそうです。
全国から志願者が集まる立命館大学国際関係学部
立命館大学で最も偏差値が高いのが国際関係学部。
2026年度の予想偏差値は65〜67.5で、共通テストの得点率は86%〜92%と、かなりの高得点勝負が繰り広げられています。
この学部が面白いのは、関西圏だけでなく全国から志願者が集まっている点です。
衣笠・びわこ・くさつ・大阪いばらきと複数のキャンパスを持つ立命館ならではのスケール感に加え、グローバル教育への本気度が受験生の心をつかんでいるのでしょう。
関西学院の国際学部とは常に比較される間柄ですが、偏差値の差はおよそ3〜5ポイントほど。
近年はW合格の場面で関学国際に勝つ年も出てきており、両者の争いは年々ヒートアップしています。
この学部の存在が、立命館全体の序列を引き上げていることは間違いありません。
仮に国際関係学部がなかったら、立命館の偏差値の中央値はもう少し下がるはず。
言い換えれば、この学部があるからこそ「立命館は関学と同格か、それ以上」という見方が成り立っているわけで、まさに大学の”顔”として機能している学部です。
上昇傾向にある関西大学外国語学部
関関同立の中では4番手とされがちな関西大学ですが、ここにきて急速に存在感を高めているのが外国語学部。
2026年度の偏差値は57.5〜60で、他の看板学部と比べるとまだ差はありますが、確実に上昇トレンドに乗っています。
共通テストの得点率は80%前後で、倍率自体は安定しているものの、志願者数の伸びが目立つ状況。
関西大学全体の志願者数が8万人を超えたという話はすでにお伝えした通りですが、その中でも外国語学部は言語教育の充実と地元就職への強さが支持されて、年々人気が高まっているんです。
特に2025年度のW合格データで関西学院を逆転した実績は、関西大学の”格上げ”を象徴する出来事だったと言えるでしょう。
もちろん、現時点で偏差値65超えの看板学部とまではいきません。
ただ、志願者が増え続けている流れを考えると、今後数年で62〜63程度まで到達する可能性は十分にあり得ます。
看板学部が育つことで大学全体のイメージが変わる。
その変化の途上にあるのが、まさに今の関西大学外国語学部なのかもしれません。
関関同立の難易度順位で狙い目な穴場学部は?
ここまで最難関学部の話をしてきましたが、受験には「攻め」だけでなく「守り」の作戦も大事なポイント。
関関同立のどこかに合格したい、そのブランドをどうしても手に入れたい。
そんな受験生にとって心強い味方になるのが、各大学にひっそり存在する「穴場学部」の情報です。
偏差値50前後でも関関同立の肩書きが手に入る学部が、実はけっこうあります。
まず同志社大学から見ていくと、狙い目はスポーツ健康科学部や文化情報学部あたり。
スポーツ健康科学部は偏差値55で、同志社の法学部や商学部と比べると7ポイント以上の開き。
まだ歴史が浅い学部ということもあって、倍率が落ち着いた状態が続いています。
文化情報学部も57.5〜60と、同志社の中では比較的チャレンジしやすい水準です。
関西学院大学の穴場は、神学部が偏差値50前後でダントツの入りやすさ。
「神学部って何を勉強するところ?」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、キリスト教の歴史や思想を中心に、哲学・倫理学まで幅広く学べる学部です。
人間福祉学部・教育学部・総合政策学部も60〜64の範囲で、国際学部の65〜68と比べればかなりの差があります。
特にメインの上ケ原キャンパス以外に設置されている学部は、通学の面でやや不便なぶん志願者が集まりにくいので、狙い目になりやすい傾向にあるんです。
立命館大学は、正直なところ穴場の宝庫と言ってもいいかもしれません。
産業社会学部が55〜57.5、食マネジメント学部とスポーツ健康科学部が55、生命科学部にいたっては50〜55。
なぜこんなに入りやすいのかというと、キャンパスの場所が大きく影響しています。
びわこ・くさつキャンパスは滋賀県にあって、大阪や京都の中心部から通うにはちょっと距離があるんです。
この「通いにくさ」が志願者数にブレーキをかけている側面は否めません。
さらに2026年度にはデザイン・アート系の新設学部も登場しており、新しい学部は過去問がなく合格ラインも読みにくいため敬遠されがちですが、初年度は倍率が低めに落ち着くのが通例。
ピンチに見えて、実はチャンスが転がっている場所でもあるのです。
関西大学で最も入りやすいのは、人間健康学部と社会安全学部。
偏差値はそれぞれ50〜52.5と52.5で、関関同立全体を見渡してもかなり低めの数字になっています。
総合情報学部も52.5〜55で穴場候補のひとつ。
こちらも理由は立地で、人間健康学部は堺キャンパス、社会安全学部は高槻ミューズキャンパスと、メインの千里山キャンパスから離れた場所に設置されています。
教員を目指している受験生なら、文学部の初等教育学専修(偏差値52.5)も選択肢に入れておきたいところ。
こうして並べてみると、穴場学部にはいくつかの共通点が浮かんできます。
ひとつは「メインキャンパスから離れた場所にある」こと。
もうひとつは「学ぶ内容が専門的で、そもそも志望する人が限られる」こと。
そして「設立からの歴史が浅く、まだ世間の知名度が追いついていない」こと。
この3つが重なっている学部ほど、倍率がおさえられやすい傾向があるんです。
「でも穴場学部に入って、本当に意味があるのかな」と心配になる気持ちもわかります。
ただ、正直なところ就職の場面では、「何学部を出たか」よりも「どの大学を出たか」が重視されるケースのほうが圧倒的に多いのが現実。
関関同立というブランドは、学部に関係なく関西の就職市場ではかなり強力な武器になります。
もちろん大学で何を学ぶかは、長い人生を考えれば大切なこと。
でも、まずは合格という切符を手にすることが最初の一歩であり、最大のハードルでもあるのです。
穴場学部に入学して、そこから編入や学内での転部で本命の学部を目指すという作戦だって、立派な選択肢でしょう。
模試の判定がE判定やD判定で苦しんでいる受験生にとって、穴場学部の存在は「もうひとつの道」になり得ます。
本命学部と穴場学部の両方にエントリーして、複数の日程で併願を組む。
2026年度は志願者が全体的に増えているだけに、こうした柔軟な受験プランがこれまで以上に重要になっているのではないでしょうか。
最後にひとつだけ大事なことを付け加えておくと、穴場学部の情報は毎年入れ替わります。
去年まで穴場だったところが、SNSで一気に話題になって翌年には倍率が跳ね上がる、なんてことは珍しくありません。
だからこそ、予備校の最新データや志願者の速報をこまめにチェックして、自分なりに分析を重ねることが力になります。
受験は情報戦。
正しいデータを味方につけた人が、最後に笑えるのですから。





