2026年2月12日、衝撃的なニュースが飛び込んできました。
甲子園で準優勝を果たした名門・日大三高の野球部員が、15歳の女子生徒に不適切な動画を送らせ、それを部内で拡散していたとして書類送検されたというのです。
問題が発覚したのは拡散開始から約半年後の2025年10月、被害者の家族が「娘の動画が広まっているようで心配です」と警視庁に相談したことがきっかけでした。
昨年の夏、甲子園という夢の舞台で輝いた日大三高の裏側で、いったい何が起きていたのか?
動画の中身、拡散の経路、そして関与した部員が特定されているかという情報まで、報道をもとに丁寧に整理していきましょう。
目次
日大三高の野球部員が送らせた動画内容の衝撃
まず、このニュースを耳にしたとき、多くの方が気になったのは「動画って、具体的に何を撮らせたの?」ということではないでしょうか。
報道によれば、動画は「少女がわいせつな行為をするもの」と表現されています。
もちろん、具体的な映像が公開されているわけではありませんし、ここでその詳細を掘り下げるのも適切とは言えないでしょう。
ただ、事件の深刻さをきちんと理解するためには、報道から読み取れる事実関係を整理しておく必要があるのも確かです。
2025年の3月から4月にかけて、当時17歳だった日大三高の野球部員が、知り合いの15歳の女子生徒に対し、SNSを通じてプライベートな動画や画像を送るよう求めていたとされています。
しかも、これは1回きりの話ではありません。
3回にわたって送信させていたというのですから、かなり執拗だったと見るべきでしょう。
私は、この「3回」という数字が引っかかったのですが、なぜ被害者は3回も応じてしまったのか?
外から見ると「なんで断らなかったの?」と感じるかもしれません。
でも、これは被害者を責めるような話ではまったくないんです。
加害者と被害者は「知り合い」の関係にあったと報じられていて、ここにこの事件の本質が隠れています。
たとえば、まったく見ず知らずの人間から急に「動画を送れ」と言われたとしましょう。
普通は無視しますよね。ブロックして終わりです。
ところが、相手が顔見知りで、しかも甲子園に出場するような部活の人間だったらどうなるか。
断ることのハードルが一気に上がるのは、想像に難くありません。
「嫌われたくない」「大げさにしたくない」――こうした心理は大人でも抱くもの。
まして10代の女の子であれば、なおさらでしょう。
さらに報道では、部員が「絶対に消すから」と約束していたとされています。
この一言が、被害者にとっては「じゃあ大丈夫かもしれない」と思わせる決定打になった可能性があるんですが、絶対に送っちゃいけないですよね。。
実際には消されるどころか部内にまで広められてしまったわけなので、令和のように画像・動画の取り扱いは本当に身重にならなければいけません。
「消すって言ってるし」
「知り合いだし」
「1回だけなら」
そうやって心の防壁が少しずつ崩されていくパターンは、文部科学省の調査でも知り合いからの強要が少なくないと指摘されており、見知らぬ人よりもむしろ「顔が見える関係」のほうが危険だという現実を突きつけてきます。
容疑は児童買春・児童ポルノ禁止法違反(製造・提供など)。
つまり、未成年にそうした動画を撮らせる行為そのものが法律上は「製造」にあたるということなんですが、「頼んだだけ」「本人が撮っただけ」では済まされません。
法律の世界では明確にアウトなのだという点は、知っておいて損はないでしょう。
部員は「軽率な行動だった」と反省の弁を述べているようですが、被害を受けた女の子が負った心の傷は「軽率」という言葉で片づけられるものではないはずです。
わい◯つ動画の中身を考察
報道では動画の内容について「少女がわい◯つな行為をするもの」としか表現されていません。
具体的に何が映っていたのかは明かされておらず、当然ながらここで踏み込むべきでもないでしょう。
ただ、事件の背景を理解するうえで「なぜ15歳の女の子がそんな動画を撮って送ってしまったのか」という構造には触れておく必要があると感じています。
ひとつのヒントになるのが、いまの10代にとって当たり前になっているSNSの動画文化です。
TikTokやInstagramのリールでは、音楽に合わせて踊ったり、ポーズを決めたりする動画が日常的に投稿されています。
「かわいい」「かっこいい」を競い合う文化のなかで、動画を撮ること自体への心理的ハードルは、大人の世代が思っているよりもはるかに低くなっているのが現実ですが、ここに落とし穴があります。
公開の場で楽しく踊る動画と、特定の相手にプライベートで送る動画では、意味がまったく違う。
けれど10代の子にとっては、その境界線がぼやけやすいんです。
最初は「TikTokみたいに踊ってみせてよ」という軽いリクエストだったものが、「もうちょっとだけ」「次はこういうのも」と段階的にエスカレートしていく――類似事件の多くが、このパターンをたどっています。
今回の事件でも、3回にわたって動画を送らせていたという事実がこの構造を裏づけているように思えます。
1回目で少し応じてしまうと「前も送ってくれたじゃん」という既成事実が生まれ、断ることがどんどん難しくなる。
「褒められて嬉しい」「断ったら嫌われるかもしれない」という感情が、冷静な判断を上回ってしまうわけです。
大事なのは、こうした流れに巻き込まれるのは本人の弱さではなく、仕掛ける側の手口の巧妙さに原因があるという点でしょう。
公開の場で友達と楽しむダンス動画と、密室で特定の誰かに送るプライベートな映像。
このふたつの間にある決定的な違いを、大人も子どもも改めて認識しておく必要があるのではないでしょうか。
法律上、18歳未満の子どもにそうした動画を撮らせる行為は、たとえ本人が自発的に撮ったように見えても「製造」として罪に問われます。
「頼まれただけ」「自分で撮っただけ」という言い訳は、法的にはまったく通用しないのが現実なので注意してほしいところです。
日大三高の野球部員による動画拡散ルートの全貌
この事件がさらに深刻なのは、動画が「撮らせて終わり」ではなかったという点にあります。
撮影された動画は野球部内で次々と共有され、最終的に数十人の手に渡ったとされています。
最悪です。。
もし私に娘がいてこのようなことをされてしまったら、この部員を特定して痛い目に遭わせたいと思うかもしれません。
関与した部員は十数人にのぼるとの報道されていたので、もはや個人の過ちではなく、集団として捉えるべき規模と言わざるを得ません。
これは抑圧された環境にある野球部員だからこそ起こったことなのか?
否、普通に起こり得ることだと思います。
ここでは、報道から浮かび上がる拡散の流れを追ってきましょう。
①主導した17歳部員から16歳部員への送信
拡散の起点となったのは、被害者から動画を直接入手した17歳の部員です。
この部員が2025年の4月から6月にかけて、同じ野球部に所属する16歳の部員に動画を提供したとされています。
ここがまさに「最初のドミノ」でした。
1対1のやり取りで止まっていれば、少なくとも拡散という二次被害は防げたかもしれません。
しかし彼は、それを別の部員に渡してしまった。
なぜ渡したのか?
報道からは動機の詳細まではわかりませんが、推測できるのはいわゆる「共有のノリ」というやつです。
男子高校生の集団、しかも毎日一緒に汗を流している仲間内でちょっとした秘密を分け合う感覚自体は誰にでも覚えのある心理かもしれません。
けれど、共有したものが人の尊厳に関わる動画だったという時点で、取り返しのつかない一線を越えています。
この時期は甲子園の大会前だった可能性も高く、チームの緊張感やストレスがこうした行為の引き金になったのかもしれませんが、それは決して言い訳にできるものではないでしょう。
②野球部内のLINEグループを通じた一斉拡散
次に問題となるのが、16歳の部員から野球部内への拡散ルートです。
報道によれば、この部員は2025年の5月から10月にかけて他の部員に動画を送信しており、LINEなどのメッセージアプリを通じて部内に広がっていったとされています。
LINEのグループチャットを使ったことがある方なら、あの空間の独特な「空気」はご存じのはず。
誰かが面白い動画を投げれば、みんなが反応する。
既読がつく。スルーしにくい。
ましてや強豪野球部のように上下関係や結束力が強い集団では、「見たけどスルーした」が許されない雰囲気があったとしても不思議ではありません。
結果として、数十人がこの動画を受け取ったとされています。
全部員に近い数字だったのか、それとも一部にとどまっていたのかは明らかになっていませんが、「十数人が関与」という報道を踏まえれば、受動的に受け取っただけの人間を含めてかなりの規模に広がっていたのは間違いなさそうです。
③SNSの「消えるメッセージ」機能の悪用疑惑
ここからは少し考察寄りの話になりますが、この事件で引っかかるのが「なぜ半年間もバレなかったのか」という疑問です。
報道によると、被害者の家族が2025年10月に警視庁に相談して初めて事態が動いています。
つまり、4月に始まった拡散が約半年にわたって、学校にも保護者にも露見しなかったということになります。
ひとつ考えられるのは、InstagramやSnapchatなどの「消えるメッセージ」機能が悪用された可能性です。
一定時間が経つとメッセージが自動で消えるこの機能は、日常的なやり取りには便利ですが、証拠を残したくない人間にとっても非常に都合がいい。
報道では具体的にどのアプリが使われたかまでは明かされていないものの、強要の段階でSNSが使用されたことは明記されており、こうした機能が使われた可能性は否定しきれないでしょう。
加えて見逃せないのが、野球部という閉じたコミュニティに根づく「沈黙の文化」です。
チームメイトの不正を外に持ち出すことは、仲間を裏切る行為と見なされかねない。
とりわけ甲子園を目指すような強豪校では、「チームの和を乱すな」という暗黙のプレッシャーが相当に強いはずです。
半年間の隠蔽は、デジタルツールの匿名性と、アナログな集団心理の両方が重なった結果だったのではないかと考えられます。
なお、最新のX(旧Twitter)投稿では、報道ヘリが学校上空を旋回する様子が共有されており、社会的関心の高さがうかがえる状況となっています。
④昨夏の甲子園ベンチ入りメンバーへの波及
この事件のタイムラインを見ると、動画の拡散が始まったのは2025年の春。
そして日大三高が甲子園で準優勝を果たしたのは2025年の夏です。
つまり、事件は大会の前から進行していたことになります。
となると、当然ながら浮かぶ疑問があります。
甲子園のベンチ入りメンバー18人の中に、この動画を見た、あるいは拡散に関わった人間がいるのではないか――そういう懸念です。
現時点で書類送検されたのは17歳と16歳の2人であり、ベンチ入りメンバーとの重複は公式には確認されていません。
しかし、部内で数十人が受け取ったとされる規模を考えると、まったくの無関係だったとは言い切れないのが正直なところではないでしょうか。
過去にも、不祥事が発覚した強豪校が大会出場を辞退したケースは複数存在します。
日大三高がそうした事態に追い込まれるかどうかは、今後の調査結果次第ということになるでしょう。
甲子園春夏通算40回出場、夏の優勝2回という輝かしい歴史を持つ名門だけに、その影響は計り知れないものがあります。
⑤部外への流出は?ネット上の掲示板情報を調査
「動画は野球部の外にも流出しているのでは?」という懸念の声は、SNS上でも少なくありません。
ただ、現時点の報道を見る限り、動画が部外に出たという確証はない状況です。
発覚のきっかけとなった被害者家族の相談も「拡散されているようで心配」という内容であり、具体的にどこで目にしたのかまでは報じられていません。
X(旧Twitter)や5ちゃんねるなどの掲示板を調べてみても、動画そのものが出回っている形跡は確認できませんでした。
もちろん、LINEのような閉じた空間でやり取りされている可能性は残りますが、少なくともオープンなインターネット上に流出している状況ではなさそうです。
ただし、ここでひとつ気をつけておきたいことがあります。
仮にそうした動画を見つけたとしても、それを保存したり転送したりする行為自体が法律に触れるということ。
児童ポルノに該当する動画を所持するだけでも罪に問われる可能性がありますので、興味本位で探すこと自体が極めてリスクの高い行為だという認識は持っておくべきでしょう。
日大三高の野球部員は誰?名前や顔の特定情報を調査
事件が報じられると、ネット上では必ずと言っていいほど「犯人は誰だ」という特定の動きが起こります。
今回も例外ではなく、Xでは「日大三高 野球部 特定」「名前」といったキーワードでの検索が急増しました。
しかし、結論から言えば、書類送検された17歳と16歳の部員の名前や顔写真は報道では一切公開されていません。
これは未成年であるため、少年法の趣旨に基づいて匿名が維持されているものです。
気になるのは、昨夏の甲子園準優勝メンバーとの関係でしょう。
エースや主力打者といった名前の知られた選手が関与していたのかどうかは、多くの方が知りたがっているポイントだと思います。
ただ、これについても現時点では何の確証もありません。
「部内で拡散された」という事実だけでは、特定の選手が関わっていたと断定するのは無理があるのです。
ネット上では、甲子園のメンバー表やSNSアカウントをもとに推測する動きも見られますが、これは極めて危険な行為と言わざるを得ません。
仮に無関係の選手の名前を挙げてしまった場合、それは名誉毀損にあたる可能性が高く、刑法230条に基づいて刑事罰の対象にもなりえます。
「ネットに書いただけ」では済まないのが、現在の法律の運用なのだという点は強調しておきたいところです。
Xの投稿を眺めていると、特定を試みるものよりも「日大三高の未来が心配だ」「野球部はどうなるのか」といった懸念の声のほうが目立っている印象を受けます。
報道ヘリが学校上空を旋回しているという投稿も見られ、社会的な関心の高さがうかがえますが、だからこそ冷静さが求められる場面でもあるのでしょう。
事件の全容が明らかになるまでには、まだ時間がかかるかもしれません。
書類送検された2人以外にも、拡散に関与した十数人の部員がどのような処分を受けるのかは捜査が続いている段階であり、部外への流出の有無も引き続き警視庁が調べています。
学校側の対応も含め、今後の報道を注視するほかないというのが現状です。
ひとつだけ確かなことがあるとすれば、ネット上で「犯人探し」に加担する行為は、被害者をさらに傷つけることにほかならないということ。
動画を撮らされた15歳の女の子にとって、事件が話題になること自体がつらいはずです。
私たちにできるのは、感情的な正義感で暴走することではなく、事実を冷静に受け止めて、同じようなことが繰り返されない社会のあり方を考えていくことなのかもしれません。





