2026年2月19日(現地時間)、ミラノ・コルティナ冬季オリンピック表彰式。
アリサ・リュウが金メダルをかけてもらった瞬間、世界中の視聴者がほぼ同じことを思ったはずです。
「前歯の上に……なんか光ってる?」と。
メダルの輝きよりも、ある意味もっと視聴者の目を引いたのが、彼女の満面の笑顔にチラッと光る「銀色の正体」でした。
歯に宝石をつけてる?
矯正器具のなごり?
それともグリル(歯を覆う金属アクセ)?
と様々な憶測がX(旧Twitter)やTikTokで飛び交い、「アリサ・リュウ 歯ピアス」というワードが日本のトレンドに急浮上したのです。
正直、あの笑顔と銀色の組み合わせは、一度見たら忘れられないインパクトがありますよね。
この記事では、その銀色の正体から、日本で同じスタイルに挑戦する場合の料金・手順まで、たっぷり解説していきたいと思います。
目次
アリサ・リュウの歯のピアスが話題!
金メダルと同じくらい世界がざわついた「口元の銀色」——その正体は、スマイリーピアスと呼ばれるボディピアスです。
歯そのものに何かついているわけではなく、上唇の内側にある「上唇小帯(上唇と歯茎をつなぐ薄いヒダ)」を貫通させたピアスで、笑うと金属のバーが前歯の上にちょこんと乗っかって見える、という仕組みになっています。
アリサ・リュウ本人は五輪直前のNBCインタビュー(2026年2月19日)で「smiley piercing(スマイリーピアス)って自分では呼んでる。笑った時だけ見えるのが好き」とさらっと語っています。
これを聞いて「なるほど!」と膝を打った方も多いのではないでしょうか。
「tooth gems」との違い、意外と知られていない正体
多くの人が勘違いしやすいのが、「tooth gems(トゥースジェム)」との混同です。
トゥースジェムというのは、歯の表面に接着剤でクリスタルを直接貼りつけるタイプの装飾で、最近じわじわ流行っているものなのですが、アリサの場合は歯には何も触れていません。
金属のバーがピアスとして唇の内側から通っていて、笑顔になった瞬間だけその端っこが前歯の上に「浮かぶ」ように見えるわけです。
言われてみれば確かにそう見える——という感じ、伝わるでしょうか。
NBC Sports・USA Today・Yahoo Sportsが「mouth bling(口内永久アクセ)」「Z世代の新女王が五輪で披露した意外なスターアクセサリー」と特集を組み、日本でも金メダル翌日の2月20日に東スポWEB・THE ANSWER・Yahoo!ニュースで「アリサ・リュウ 歯ピアス」「前歯のアレ…ピアスなの?」の見出しが急上昇しました。
TikTokでは「Alysa Liu teeth flash」タグの編集動画が数百万再生を突破し、Google Trendsでは「スマイリーピアス」の検索数が前週比3倍というデータも出ています。
「初めて見た!かっけぇ」「Z世代美容歯科アクセってやつか」「どこに刺さってるの??」という投稿が溢れる一方で、「危なそう…」という心配の声もちらほら見受けられました。
五輪後にはTikTok日本で「アリサ風スマイリーピアス」チャレンジ動画が急増し、検索ボリュームが前週比4倍超にまで達しています。
「自由なカスタマイズ」がZ世代に刺さる理由
このピアスがここまで話題になった理由は、単に「珍しい」からだけではないと思います。
アリサ・リュウという人物のストーリーを知ると、より深く納得できるのです。
厳格な英才教育の中で「金色の檻(gilded cage)」と感じるほどの管理された生活を経験し、16歳で引退、そして自由を謳歌してから戻ってきた彼女にとって、このピアスは「自分の体は自分でデザインする」という宣言そのものなのでしょう。
毎年1本ずつ増やす「木の年輪ヘア」と組み合わさって、アリサ・リュウというブランドの一部になっているように見えます。
People誌が「年輪ヘア+スマイリーピアスは自分の体を自分でデザインする宣言」と表現したのは、本当に的確な言葉だと感じます。
ファンnoteやAmebaブログでも「アリサのピアスを見てから、見た目で自分を表現する大切さを実感した」「Z世代の新しい美の基準だと思う」という感動投稿が続々と上がっており、このアクセサリーへの関心が単なる「真似したい」を超えて、ひとつの価値観の共鳴になっているのが面白いところではないでしょうか。
スマイリーピアスの入れ方ってどうやるの?
ここで多くの人が気になるのが「どうやって入れたの?」という疑問でしょう。
アリサ・リュウ本人はIn The Loop podcast(2024年)や2026年のNBCインタビューで「自分でやった(DIY)」と笑顔で説明しています。
具体的には、妹に手伝ってもらい、鏡を見ながら自分で針を通したとのこと。
ただ、ここだけははっきり伝えさせてください。このやり方は、絶対に真似しないでほしいのです。
アリサはボディピアスを「もう一つの趣味」とするほど経験と知識があるうえでのこと——一般の人が同じことをやった場合、感染症・位置ずれ・神経損傷・出血多量といったリスクが非常に高くなります。
日本歯科医師会とボディピアス協会も2026年の警告で、セルフピアスは推奨しないと明確に表明しています。
口の中というのは常に細菌がいる環境ですし、上唇小帯は薄くて繊細な組織なので、角度がほんの少しずれただけで「排除(ピアスが抜け落ちる)」や「埋没(組織の中に入り込む)」という厄介な事態になりかねません。
プロに頼む場合の安全な施術ステップ
では、プロに頼む場合はどんな流れになるのでしょうか。
ボディピアス凛・ROQUE・UTOPIART・GLASS BODY JEWELRYなどの専門店が採用している2026年最新ガイドラインに沿って、安全な施術手順を整理してみます。
まずカウンセリングから始まります。
所要時間は10〜15分程度で、体質・金属アレルギーの有無・希望する位置を確認します。
「笑った時だけ前歯の上にチラッと見えるアリサ・リュウ風」の位置にしたい場合は、この時点で鏡を見ながらピアッサーと細かく調整することができますよ。
次に消毒と、希望であれば麻酔の工程です。
口内を医療用消毒液で徹底的に洗浄し、痛みが心配な方には表面麻酔クリームまたは注射で対応している店舗がほとんど。
麻酔は無料〜追加2,000円程度が相場感です。
そしてクランプ固定の工程。
上唇をめくって小帯(ヒダ)を専用クランプでしっかり固定するこのステップが、セルフとプロの最大の違いといっても過言ではありません。
クランプで固定することで、ニードルが正確に垂直に通り、位置ずれを防ぐことができるのです。
いよいよニードル貫通です。
14G〜16G(ゲージ=太さの単位)の滅菌済み中空ニードルで、所要時間は0.5秒ほど。
アリサ・リュウ本人が「痛み0/10」と評価しているように、神経が少ない薄い組織なので、耳たぶよりも痛みが少ないと感じる人が多いようです。
もちろん個人差はありますが、「思ったより全然痛くなかった」という声は多く聞かれますね。
アリサ本人は「痛みゼロだった」と語っていますが、プロ施術でも個人差があるため、事前のテスト麻酔を希望する方も多く、店舗でオプション対応しているところも増えています。
最後にジュエリー挿入で完了。
ニードルの後端にファーストピアス(サーキュラーバーベルなど)を接続し、ニードルを引き抜きながら一緒に通す形でジュエリーが収まります。
全体の所要時間は20〜30分ほどで、思いのほかあっさり終わるというのが多くの方の感想のようです。
材質選びと、施術後のヒーリング期間について
施術後は4〜8週間のヒーリング期間があります。
口内は比較的回復が早い部位ですが、食事のたびに刺激されやすい場所なので、最初の数週間は辛いものや硬いものを避けて、毎日2〜3回のマウスウォッシュでの消毒を継続するのが大切です。
専門店ではアフターケアの書面説明もしてくれるので、初めての方でも安心して管理できるはずです。
材質については、サージカルステンレス316L(医療用ステンレス、銀色に見える)かインプラントグレードチタン(軽量でアレルギーが起きにくい)が推奨されています。
アリサ本人が使用している材質は公表されていないのですが、NBCなどが「銀色の輝き」と描写していること、そして彼女自身が「安くて信頼できるもの」と述べていることから、サージカルステンレス316Lの可能性が高いと考えられています。
純銀(スターリングシルバー)は見た目は綺麗なのですが変色しやすく感染リスクも高いため、プロのピアス界では口内ピアスには絶対に使わないのが常識です。
スマイリーピアスの料金相場は日本でいくら?
「やってみたい」と思ったとき、気になるのはやっぱり費用ですよね。
日本での相場感は、どこに頼むかによってかなり幅があります。
ボディピアス専門スタジオと医療機関のどちらを選ぶかで、料金もアプローチもかなり違ってくるので、それぞれの特徴を踏まえて考えてみるのがよいかもしれません。
ボディピアス専門スタジオの相場感(2026年2月時点)
ボディピアス専門スタジオ(ボディピアス凛・ROQUE・UTOPIART・GLASS BODY JEWELRYなど)の場合、施術料+ファーストジュエリー込みで5,000〜10,000円(税込)が2026年現在の主流の相場です。
具体例を挙げると、ボディピアス凛(東京・大阪)ではシンプルなサーキュラーバーベルで6,600円、ROQUE(全国店舗)では初回キャンペーン適用で5,500円〜、原宿のUTOPIARTでは7,700円(カウンセリング・消毒液のおまけつき)という水準です(2026年2月時点の公式サイト・店舗情報に基づく。キャンペーンで変動あり)。
熟練のピアッサーが在籍しており、無菌管理も徹底しているので、初めての方はまずここから検討してみるのがよいでしょう。
医療機関・美容皮膚科を選ぶ場合は、12,000〜16,500円前後(麻酔・医師施術・薬代込み)という相場感になります。
心斎橋W CLINICで14,300円(抗生物質軟膏付き)、大阪ビザリアで15,000円前後といった例があります。
耳たぶのピアスより高めに感じるかもしれませんが、これは口内粘膜という特殊な部位の高度な管理が理由です。
既存の疾患や免疫の不安がある方、または「絶対に医師に診てもらいたい」という方には、医療機関の選択が安心感につながるのではないでしょうか。
アリサ・リュウ風デザインにするなら追加費用と材質選び
アリサ・リュウ風の「笑った時に前歯の上に牙のように見える」デザイン(サーキュラーバーベルやファング型)にこだわる場合は、基本料金にプラス1,000〜3,000円ほどの追加費用を見込んでおくとよいかもしれません。
牙先端が尖ったspear endsやジュエル付きのデザインにすると、総額8,800〜12,000円程度になることが多いようです。
位置調整(笑った時に前歯の上にちょうど見える高さに合わせてもらう)は無料〜500円程度で対応してくれる店舗が大半ですよ。
材質選びについては、おすすめの1位がインプラントグレードチタンで、軽くてアレルギーが最も起きにくく、見た目も銀色に見えます。
基本料金より2,000円前後の追加が目安です。
2位はサージカルステンレス316Lで、安価で銀色というコスパの良い選択肢。
こちらは基本料金内で対応している店舗がほとんどです。
施術後の維持費と、予算の全体像
初回の施術費用だけでなく、維持費の全体像も把握しておくと安心です。
施術当日から1週間は消毒用マウスウォッシュ(塩水かアルコールフリーの市販品)が必要で500〜1,000円ほど。
ヒーリング期間の4〜8週間は毎日2〜3回の消毒を続けるので、合計で2,000〜4,000円程度かかる計算です。
アフターケアクリームや軟膏を追加すると1,000〜2,000円、ヒーリングが終わってからお好みのジュエリーに交換する費用がシンプルなチタン製で2,000〜5,000円ほど。
まとめると、初回施術8,000円+維持費5,000円で合計13,000円前後からスタートできるイメージです。
高級デザインを選んだり医療機関を利用したりすると、2〜3万円まで上がることもあります。
ヒーリング中は刺激物(辛いもの・アルコール)を避けて、週1回の歯科チェックを推奨する声もあります(日本歯科医師会2026年ガイドライン)。
最後に一点、これだけはお伝えしておきたいことがあります。
施術前に歯科検診(歯茎の健康状態を確認)を受けておくことを強くおすすめします。
スマイリーピアスは口内で動く金属が常に歯茎に触れる可能性があり、歯科医師会の警告によれば多くのケースで歯茎退縮が起きる(報告例96%)とされています。
アリサ・リュウ本人は問題なく続けていますが、個人差がある部分でもあるので、自分の歯茎の状態を確認してから決断するのが賢明な選択なのかもしれません。
歯科検診は別途3,000〜5,000円が目安です。
アリサ・リュウの笑顔にチラッと光るあの銀色は、「自分の人生は自分でデザインする」という彼女の哲学が凝縮されたアクセサリーだと感じます。
興味があるなら、まずは信頼できる専門店に相談してみるのがいちばんの近道ではないでしょうか。





