6月26日、グループF第3戦の相手はスウェーデンに決まりました。
この組み合わせを見て、まず頭に浮かんだのは「結局、どっちが強いんだろう」という、シンプルな疑問でした。
北欧のチームといえば、フィジカルが強く長身で、淡々と戦うイメージを持っている方も多いかもしれません。
正直なところ、私自身も最初はそれほど身構えていませんでした。
しかし深く調べてみるほど、この相手が想像以上に手強い存在だと気づかされたのです。
FIFAランキングだけ見れば日本が上ですが、それで安心していいのかというと、どうも話はそう単純ではなさそうです。
日本がグループリーグを突破できるかどうかを左右する、まさに天王山。
「なんとなく勝てそう」という空気と、「いや、実は危ない」という不安が入り混じる今、その正体をきちんと解剖しておきたいと思います。
サッカー国スウェーデンの実力は?
多くのファンが今抱いている素朴な疑問、それが「スウェーデンって、本当に強いの?」というものだと思います。
次のスウェーデンって強い🥹?
#ワールドカップ— ღ༳ 𝔂𝓾𝓾ღ༳ (@yuu11301224) June 21, 2026
強そうな気もするし、そこまで聞かない名前のような気もする。
このどっちつかずのモヤモヤを、まずはきちんと整理してみたいと思います。
現在の立ち位置を、まずFIFAランキングという数字から見てみましょう。
2026年6月時点で、日本が18位前後なのに対し、スウェーデンは38位前後に位置しています。
数字だけ見ると日本がかなり格上のように思えますが、これがまた厄介なところでして。
ランキングは過去の積み重ねであって、現在の勢いや個の質までは完全に表してくれないのです。
特にヨーロッパの中堅国というのは、ランキングの数字よりも個々の選手の質が高いことが珍しくなく、スウェーデンもまさにその典型といえそうです。
歴史をたどってみると、これがまたなかなかの伝統国だということがわかってきます。
ワールドカップにはこれまで13回出場していて、最高成績は1958年、自国開催での準優勝でした。
ブラジルに2対5で敗れたその決勝は、今でもサッカー史に語られる一戦だそうです。
1994年にも3位に入っていて、決して「最近急に出てきたチーム」ではなく、むしろ欧州サッカーの古株のような存在なのですね。
長身を活かした空中戦やセットプレー、堅守速攻のスタイルが長年のイメージとして定着しています。
ただ、この伝統国も近年はすっかり低迷していて、2022年のカタール大会では予選で敗退してしまいました。
今回の2026年大会も、実はヨーロッパ予選グループBでは0勝2分4敗という最下位の成績だったのです。
これだけ聞くと弱そうに感じるかもしれませんが、ここからの展開がスウェーデンというチームの面白さを物語っています。
転機となったのは、監督交代でした。
Jon Dahl Tomasson監督が解任され、2025年10月、Graham Potter監督が就任しています。
ポッター監督といえば、ブライトンを率いて一躍評価を上げた戦術家として知られていて、組織的な守備と柔軟な攻撃を組み合わせるスタイルが特徴とされています。
この采配のもと、プレーオフではウクライナに3対1、ポーランドに3対2と連勝し、見事本大会出場を掴み取りました。
予選最下位から這い上がってきた、いわば「大逆転ストーリー」を背負ってこの舞台に立っているわけです。
そして今、注目を集めているのは前線の強力な2トップです。
アーセナルのヴィクトル・ヨークレス、そしてリバプールのアレクサンダー・イサクという、プレミアリーグでもトップクラスの実力を持つ組み合わせ。
この2人が本気で機能すれば、非常に脅威的な破壊力を持つことになります。
一方で、守備にはまだ不安定さが残っているとも言われていて、要するに「点を取る力はあるけれど、取られる可能性もある」という、なんともムラの大きいチームに仕上がっているようです。
総じて言えるのは、欧州の中堅上位、あるいは強豪寄りという評価がふさわしいのではないかということ。
ランキングの数字だけを見て安心するのは、どうやら早計のようです。
日本とスウェーデンはどっちが強い?
さて、ここからが核心です。
結局、日本とスウェーデン、どっちが強いのか。
これが気になって検索してきた人がほとんどではないでしょうか。
まずはブックメーカーの予測から見てみましょう。
オッズの傾向としては、日本の勝利が45パーセントから50パーセント程度、引き分けが30パーセント前後、スウェーデンの勝利が20パーセントから25パーセント程度と見られているようです。
日本がやや有利と見られていますが、1点差の接戦が予想されます。
過去の直接対決についても触れておきたいと思います。
両国がこれまで対戦したのは5試合程度で、日本の1勝2分2敗、得点でいうと7対7という、まさに五分の星なのです。
ワールドカップの本大会では今回が初対戦ということもあり、過去のデータがそのまま参考になるとは言い切れない部分もありそうです。
今大会の序盤戦の内容も、両チームの今の状態をよく表しています。
スウェーデンはチュニジアに5対1で大勝していて、Ayariが2得点、さらにIsakやGyökeresも得点に絡む攻撃力の爆発を見せつけました。
ところがその直後、オランダには1対5という大敗を喫してしまっています。
Elangaのゴールこそあったものの、守備が崩壊してしまった試合だったようです。
つまり、点を取る力は確かにあるけれど、守備が崩れるとあっという間に大量失点してしまう、極端な顔を持つチームということになります。
一方の日本は、オランダと2対2のドローに持ち込み、チュニジアには4対0で快勝しています。
極端な大勝も大敗もなく、安定して結果を出し続けているのが、日本というチームの今の強みといえそうです。
こうして並べてみると、組織力では日本、決定力ではスウェーデンに分があると言えそうです。
「ランキングは下でも、格下とは思わない方がいい」というのが、データを見た上での率直な感想でした。
組織力と安定感では日本、個の決定力ではスウェーデン。
この対比こそが、この一戦の見どころそのものなのではないでしょうか。
勝敗を決めるポイントは?
ここからは試合を左右する戦術的な鍵に触れたいと思います。
日本が決勝トーナメントに進むためには、この試合で勝つか、引き分けに持ち込むことが大きな鍵になります。
そのために何が必要なのか、具体的に見ていきましょう。
まず中盤での攻防が、この試合の大きな分岐点になりそうです。
遠藤航や守田英正によるパスワークで、スウェーデンの守備ブロックをどれだけ崩せるか。
さらに個の力を持つ選手たちが、フィジカル勝負ではないところで違いを生み出せるかどうかも見逃せないポイントでしょう。
スウェーデンは堅守速攻のイメージが強いとはいえ、近年はポッター監督のもとでサイドアタックやショートカウンターも織り交ぜるようになってきていて、一筋縄ではいかない相手になっています。
森保監督のもとで継続されてきた集団としての連携も、この試合で大きな意味を持ってくるはずです。
攻守の切り替えの速さ、ボールを失った瞬間の即時奪回、こうした地道な積み重ねが、個の強さに対抗する武器になります。
スウェーデンのようにスター選手の決定力に依存するチームに対しては、組織で対抗するというのが、ある意味で日本らしい戦い方なのかもしれません。
守備面では、GyökeresとIsakという2トップへの対応が最大の課題になるでしょう。
板倉滉や伊藤洋輝といったセンターバック陣が、この2人の動きにどこまで食らいついていけるか。
低い位置に構えすぎるとカウンターを誘発してしまうリスクもあるので、適度にプレッシャーをかけながら、スペースを与えない守り方が求められそうです。
さらに、長身選手を揃えるスウェーデンらしく、セットプレーでの空中戦対策も欠かせないポイントといえます。
日本としては、ボールを保持して相手を押し込みながら、焦らずチャンスを待つ展開が理想的です。
先制点を奪うことができれば、スウェーデンは前がかりになりやすく、そこに生まれるスペースを日本の機動力でさらに突いていく、という好循環が生まれるかもしれません。
逆に先に失点してしまうと、スウェーデンのカウンターに勢いがついてしまい、苦しい展開になることも十分に考えられます。
組織力で支配する日本と、ロングボールと速攻、そして2トップの連係で仕留めようとするスウェーデン。
この構図こそが、勝敗を分ける本質的なポイントになりそうです。
日本はスウェーデンに勝てるのか
引用 : https://www.jfa.jp/samuraiblue/worldcup_2026/canadamexicousa2026/
ここまで色々と分析してきましたが、結局のところ「日本は勝てるのか」というのが、誰もが一番知りたいことだと思います。
試合直前のこの時期、ハラハラしながら情報を追いかけている人も多いのではないでしょうか。
まず、現在のグループFの状況を整理しておきましょう。
第2戦終了時点で、日本とオランダが4ポイント、スウェーデンが3ポイント、チュニジアが0ポイントという順位になっています。
日本は勝てばグループ突破がほぼ確定し、引き分けでも突破できる可能性が十分に残る、という状況です。
逆に負けてしまうと、他の試合結果次第になってしまうので、決して楽観視できる立場ではありません。
多くのサポーターが最も懸念しているのは、おそらくチュニジア戦で見せたあの攻撃力の爆発でしょう。
GyökeresのフィジカルとIsakのスピード、この2人が噛み合った時の破壊力は、確かに不気味としか言いようがありません。
ポッター監督による組織的なカウンターが機能すれば、わずか1度のチャンスで試合をひっくり返されてしまう可能性も、決してゼロではないでしょう。
オランダ戦で見せたあの守備の崩れ方が、もし日本戦では起こらなかったとしたら。
そう思うと、背筋が少し冷たくなるのも無理はありません。
ただ、脅威ばかりに目を向けすぎる必要もないと思います。
日本はこれまでも、欧州の強豪と渡り合ってきた経験を積み重ねてきたチームです。
個の質で勝負を仕掛けてくる相手に対して、組織でどう対応するか、というのはむしろ日本が得意としてきた領域でもあります。
スウェーデンが「個の力」で殴りに来るなら、日本は「全体の連携」で受けて返す。
この構図自体は、決して悲観する必要のないものだと思います。
ランキングが上だから安心、というほど単純な話ではないことは、ここまで読んでくださった方にはもう伝わっているはずです。
でも、だからといって「絶対に苦しい試合になる」と決めつけるのも、また早計なのかもしれません。
組織力と決定力、安定感とムラ、この二つのチームが持つ正反対の個性がぶつかり合う試合。
どちらに転ぶかは、正直なところ蓋を開けてみるまでわからない部分も大きいと思います。
最終的に試合を決めるのはピッチ上の選手たちです。
ただ、冷静に分析すれば言えるのは、これは決して「楽な相手」ではないけれど、同時に「勝てない相手」でもまったくないということです。
6月26日、サムライブルーがどんな戦いを見せてくれるのか。
不安と期待が入り混じったまま、その瞬間を待ちたいと思っています。





