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エンジンオイルが4月から大幅値上げ…!個人でできる対策まとめ

令和のオイルショック、エンジンオイル
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「オイル交換をお願いしたら、断られた」

こんな信じがたい声が、2026年3月下旬のSNSで一気に広がっていることをご存知でしょうか。

ニュースでは「原油価格の高騰」や「ガソリン値上げ」ばかりが取り上げられていますが、それより先に、私たちの車の生命線であるエンジンオイルが静かに消え始めているのです。

町工場では潤滑油の争奪戦が勃発し、物流の現場ではトラックのオイル交換すら「先送り」になっている。

これは一部の業界だけの話ではなく、毎日車に乗る私たち全員に直結する問題だと感じています。

この記事では、なぜガソリンより先にオイルが足りなくなるのか、4月からどれくらい値上がりするのか、そして今すぐ個人でできる具体的な備えについて、現場の声を交えながらお伝えしていきましょう。

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2026年オイルショックでエンジンオイルが消える?

2026年3月下旬現在、ホルムズ海峡の実質封鎖をきっかけに、日本国内のエンジンオイル・潤滑油の供給が深刻な状態に陥っています。

テレビや新聞では「原油価格が上がった」「ガソリンが170円を超えるかもしれない」という報道が中心ですが、その裏側で、もっと身近なところに異変が起きていることは、ほとんど知られていないのではないでしょうか。

SNSの投稿を追っていくと、なかなか衝撃的な現場の声が飛び交っています。

物流会社の社長が「トラックの修理工場でエンジンオイルに制限がかかった。オイルが綺麗ならまだ交換しなくていい、と先送りを指示された」と発信していたり、町の旋盤加工工場が「潤滑油や切削油の争奪戦が始まった。卸業者が電話口で『確保できました!』と叫ぶ、まるでテレビショッピングみたいな光景が繰り広げられている」と報告していたり。

こうした投稿が万単位で閲覧・拡散されている現実を見ると、もはや「噂話」のレベルではないと考えるべきでしょう。

ここで多くの方が引っかかるのが、「なんでガソリンじゃなくて、オイルが先になくなるの?」という疑問だと思います。

これ、実は石油精製の仕組みが深く関わっているんです。

原油というのは、蒸留という工程を経て、温度差によってガソリン・灯油・軽油・重油などに分けられます。

ガソリンは国内需要の約3割を占める「主力製品」なので、精製工程でも最優先で作られますし、国の備蓄も燃料向けに手厚く用意されている。

 

つまりガソリンは、いわば「守られたエース」のような存在なわけです。

一方で、エンジンオイルや工業用の切削油に使われる「基油(ベースオイル)」は、ナフサという原料を高度に精製して作られます。

ナフサというのは、ガソリンの原料にもなりますが、同時にプラスチックや合成ゴム、そして潤滑油の基油にも使われる、いわば「万能選手」。

ところが、その万能選手の供給が中東からの輸入停滞で詰まると、まず切り捨てられるのがガソリン以外の用途——つまり潤滑油基油の生産ラインなのです。

 

特に最近のエンジンオイルの主流であるAPI規格Group II/IIIの高性能基油は、水素化分解法という高度な精製工程を必要とするため、上流でナフサが不足すると真っ先に生産が絞られてしまう。

ガソリンは「なくなったら車が動かない」から守られるけれど、オイルは「まだしばらく走れるから後回し」にされやすい——この構造的な優先順位の差が、今回の異常事態を生み出しているわけです。

 

SNSでは

「ガソリンスタンドでオイル交換を予約したら、今日はもう受けられないと断られた」

「ディーラーから交換を先送りにしてほしいと言われた」

「20リットルのペール缶を今のうちに買っておくべきか」

といった投稿が、3月25日〜26日の時点で急増。

 

1973年のオイルショックではトイレットペーパーの買い占めが社会現象になりましたが、今回は「燃料ではなく潤滑油が先に枯渇する」という、50年前とはまったく異なる形の危機が進行しているのです。

日本の原油備蓄は約250日分ありますが、ナフサや基油関連の在庫は相対的に薄く、国内需要の約2ヶ月分程度の確保が見込まれている状況にとどまっています。

つまり、備蓄があるから安心、という話はガソリンには当てはまっても、オイルには当てはまらない。

この「静かな品薄」は、すでに始まっているのです。

エンジンオイルが品薄で4月から値上げ?

エンジンオイルの品薄と値上げの背景には、中東情勢の急激な悪化、国内石油元売り各社の供給制限、そして製造現場でのパニック的な買い占めという複数の要因が絡み合っています

さらに、自動車部品だけでなく食品包装や日用品のプラスチック素材にも影響が広がり始めており、問題は「車のオイル」にとどまらなくなりつつある。

ここからは、その構造をひとつずつ紐解いていきましょう。

ホルムズ海峡封鎖による原料不足

今回の危機の引き金となったのは、2026年2月末に米国・イスラエルがイランを攻撃し、その報復としてイランがホルムズ海峡を事実上封鎖したこと。

ホルムズ海峡は世界の原油輸送の約20%が通過する、まさに「石油の大動脈」とも呼べる航路です。

そして日本は原油輸入の94〜95%を中東に依存しており、そのほとんどがこの海峡を経由して届いている——ここがまず押さえておきたいポイント。

この封鎖で最も深刻な打撃を受けているのが、ナフサの調達です。

日本のナフサ輸入の約6割は海外からで、そのうち7割以上が中東からの調達。

海峡封鎖でタンカーの航行が滞り、保険料も跳ね上がったことで、ナフサの価格はすでに66%も急騰しているとされています。

 

その結果、国内のエチレン工場12基のうち少なくとも6基が減産に踏み切り、三菱ケミカルや出光興産などが「不可抗力条項」を適用する事態にまで発展。

ナフサは潤滑油の基油だけでなく、プラスチックやゴム、塗料の原料でもあるため、影響は自動車部品にとどまらず、食品包装や日用品にまで広がりかねない状況になっています。

ガソリンは精製工程で優先的に守られる一方、潤滑油基油はナフサ不足のあおりを真正面から受ける構図。

ある市場分析では「ナフサ不足の連鎖的な影響を市場はまだ十分に織り込んでいない」と指摘されており、現時点で見えている品薄は、まだ序章に過ぎないのかもしれません。

 

石油元売り各社の出荷制限と在庫状況

国内の石油元売り各社も、すでに具体的な動きに出ています。

出光興産は3月18日、国内元売りとしては初となる「石油製品供給量削減」を正式に発表

事態の長期化を見据えて計画的に販売量を絞るという判断で、これはかなり踏み込んだ対応と言えるのではないでしょうか。

ENEOSも4月からの価格改定を通知しており、Group III未適用の基油でリッターあたり10.2円の値上げ、Group III適用品でも2.7円の引き上げが予定されています。

出光に至ってはリッターあたり25.0円の値上げに加え、物流費として4.0円が上乗せされるため、合計でリッターあたり29.0円もの大幅な価格上昇となる見通し。

シェル製品については3月の全出荷が停止され、4月以降の受注再開も未定という厳しい状況が続いています。

卸売業者からは「必要最低限しか出荷されない」「ドラム缶やペール缶が入手できなくなりつつある」との声が上がっており、これまで当たり前に買えていたオイルが、4月を境にまったく別の「希少品」に変わろうとしている。

正直なところ、ここまでの供給制限が同時多発的に起きるのは異例中の異例ではないでしょうか。

製造現場(切削油)での買い占め発生

エンジンオイルだけではありません。

工業用の切削油にも、深刻な品薄が広がっています。

切削油というのは、金属を削ったり研磨したりする工作機械に欠かせない潤滑・冷却剤で、自動車部品の製造現場にとっては文字通り「血液」のような存在。

これがなければ、エンジンもトランスミッションも作れません。

ある町工場のSNS投稿では、卸業者が電話口で「確保できた!」と安堵する様子が、まるでテレビショッピングの司会者のようだったと伝えられていました。

冗談みたいな話ですが、笑い事ではない深刻さがにじみ出ています。

「電話をかけた者勝ち」「注文した瞬間に即確保」というパニック的な買い占めが連鎖し、「工業用油のコストが月100万円単位で跳ね上がった」という中小企業の悲鳴も聞こえてくる状況。

この切削油不足が長引けば、自動車部品の加工費が上昇し、それが部品単価に転嫁され、最終的には新車や中古車の価格にまで影響してくる——そういう連鎖反応が、水面下ではもう動き始めていると見るべきでしょう。

 

 

物流コスト上昇によるダブルパンチ

オイルの品薄に加えて、物流費の高騰という「二重苦」が重なっていることも見逃せません。

燃料価格の上昇はそのまま運送コストに直結しますし、排気ガス浄化剤であるAdBlue(アドブルー)にも品薄の兆しが出ており、ディーゼルトラックの運行に支障が出始めているとの報告もあります。

トラックの修理工場では、先ほど触れたように「オイルが綺麗ならまだ交換しなくていい」という先送り対応が標準化しつつある。

しかし皮肉なことに、オイル交換を先送りにすればエンジンへの負担が増し、将来的な修理費が膨らむリスクもはらんでいます。

物流トラックが止まれば部品の輸送も完成車の配送も滞るわけで、この「ダブルパンチ」は自動車業界全体をボディーブローのようにじわじわと蝕んでいくことになりそうです。

 

4月からの大幅な価格改定(値上げ)

品薄に物流費の高騰——これだけの値上げ圧力が重なれば、当然の帰結として待っているのが4月からの大幅な価格改定

もはや「予想」ではなく「確定事項」として受け止めるべき段階に入っています。

各社の値上げ幅を改めて整理すると、こうなります。

  • ENEOS:Group III未適用基油でリッターあたり+10.2円
  • 出光:+25.0円に物流費+4.0円を加え、合計+29.0円
  • シェル:一般商品で+47円の値上げ見込み

これは業者間の卸値の話であって、私たちが実際にカー用品店やガソリンスタンドで支払う小売価格は、さらに上乗せされる形になるはず。

4リットル缶1本の値段が数百円〜千円単位で上がるケースも十分あり得るわけで、年に数回のオイル交換でも家計への影響はバカにならない

しかも、値上げだけでなく「そもそも在庫がない」という状況まで加わるとなれば、交換したくてもできないというストレスも覚悟しておく必要がありそうです。

なお、政府も手をこまねいているわけではなく、3月24日には高市首相がナフサを含む石油関連製品の安定供給に向けた方針策定を指示し、26日からは国家備蓄の放出も始まっています。

ただし、備蓄放出はあくまで燃料中心の対応。

潤滑油やナフサ由来の化学品にどこまで効果が及ぶかは、正直なところ不透明と言わざるを得ません。

SNSでは「4月から出荷制限が本格化する」「値上げで車の維持費が跳ね上がる」という声がすでに広がっており、4月以降の状況を考えると、3月中に動ける人は動いておいた方がいい——それが現場の空気感から伝わってくる率直な実感ではないでしょうか。

エンジンオイル不足への個人でできる対策まとめ

ここまで読んで「じゃあ結局、自分は何をすればいいの?」と感じている方も多いかと思います。

大事なのは、パニックになって買い占めに走ることではなく、冷静に、でも早めに備えておくこと

ここからは、今日からでもできる具体的な対策をお伝えしていきます。

 

まず最優先で取り組みたいのが、エンジンオイルの在庫確保

自分の車に合ったオイル——取扱説明書に記載されているAPI規格(SPやSNなど)やSAE粘度(0W-20、5W-30など)を必ず確認してください——を、できれば1年分程度ストックしておくのが理想的です。

普通車であれば1回のオイル交換で約4リットル使うので、年4回交換するとして16〜20リットルが目安。

20リットルのペール缶であれば1缶でほぼ1年分をまかなえる計算で、3月中であれば値上げ前の価格で手に入る可能性がまだ残っています。

ここで大切なのが、「どこで買うか」という点ではないでしょうか。

カー用品店の店頭在庫はすでに品薄が始まっている地域もあるため、楽天などのネット通販を活用して早めに確保しておくのが現実的な選択になるかもしれません。

店舗に足を運んで「在庫ありません」と言われるより、自宅に届くネット購入の方が確実性は高い。

ペール缶は重量があるので、玄関先まで届けてもらえるのも地味にありがたいポイントです。

 

 

エンジンオイルと一緒に、オイルフィルター(エレメント)もストックしておくと安心。

フィルターはオイル交換2回に1回程度の頻度で交換するのが一般的なので、2〜3個あれば当面は困らないはずです。

 

 

こちらも車種によって適合品番が異なるので、事前に確認しておくことをお勧めします。

「でも、オイルって保管しても大丈夫なの?」と心配される方もいるかもしれませんが、未開封であれば3〜5年は品質を保てるとされています。

ただし、直射日光が当たる場所や高温多湿の環境はNG。

涼しい暗所で保管するのが鉄則で、ガレージや物置があればベストですが、室内の日の当たらないスペースでも問題ないでしょう。

1年分を超える過剰な買い置きは酸化のリスクもあるため、あくまで「使い切れる量」にとどめておくのが賢明な判断だと思います。

 

次に検討したいのが、DIYでのオイル交換体制を整えておくこと

ディーラーやカー用品店で交換してもらうと工賃だけで数千円かかりますが、自分で交換すればその分をまるまる節約できます。

必要な工具はフィルターレンチ、ドレンパン(廃油受け)、ジャッキスタンド、トルクレンチあたりで、すべて揃えても数千円程度の初期投資。

YouTubeで自分の車種のオイル交換動画を検索すれば、初心者でも手順を把握できるのではないでしょうか。

 

 

もちろん「自分でやるのはちょっと不安だな…」という方もいるでしょうし、それは当然の感覚。

その場合は、まずディーラーや整備工場での交換作業を一度見学させてもらい、次回から自分で挑戦してみるという段階的なアプローチが無理なく進められるかもしれません。

廃油の処理についても、ガソリンスタンドやカー用品店に持ち込めば回収してもらえるので、そこまでハードルは高くないはずです。

 

コスト削減という観点では、オイル交換の間隔を少し延ばすという選択肢もあります。

ただし、これはオイルの状態をきちんと確認した上での判断が必要。

市販のオイル分析キットを使えば、オイルの劣化度合いを自分でチェックできるので、「まだ使えるのに交換して無駄にする」ことを防げます。

とはいえ、メーカー推奨の交換サイクルを大幅に超えるとエンジンへのダメージや保証切れのリスクがあるため、あくまで慎重に判断していただきたいところ。

走行距離そのものを減らすという発想も、シンプルですが効果的です。

通勤や買い物に公共交通機関や自転車を使える場面があれば、オイルの消費を抑えるだけでなくガソリン代の節約にもつながる。

「車に乗らない日を週に1日作る」くらいの緩い目標でも、年間で見れば意外と大きな差になるものです。

 

さて、ここで率直にお伝えしたいことがあります。

もし中東情勢が早期に収束すれば、この品薄も徐々に解消に向かう可能性はあるでしょう。

その場合は買い置きした在庫がやや余ることになりますが、エンジンオイルは消耗品ですから、いずれ必ず使う。

「余ったから損をした」とはなりにくい商品だからこそ、今のうちに手を打っておくことにデメリットはほとんどないと考えています。

逆に、4月以降も状況が悪化し続けた場合はどうなるか。

値上げが進み、在庫が払底し、交換したくても「次の入荷未定です」と言われる日が来るかもしれない。

そのとき手元にオイルのストックがあるかないかで、心の余裕がまったく違ってくるのではないでしょうか。

備えがあれば焦る必要はないし、価格が上がった後に慌てて高値で買う羽目にもならない。

今ならまだ、値上げ前の価格でペール缶やフィルターを確保できるタイミングが残されています。

楽天で自分の車種に合ったオイルを検索して、適合を確認して、注文しておく——それだけで、4月以降の不安をひとつ減らすことができるはず。

大袈裟な備蓄ではなく、1年分のオイルを手元に置いておくだけ。

たったそれだけのことが、この先の安心につながると思うのです。

最後にもうひとつ。

経済産業省の発表やENEOS・出光の公式サイトは、定期的にチェックしておくのがお勧めです。

情勢は日々動いていますし、新たな出荷制限や価格改定が急に発表されることもあり得る。

情報を掴んでおくだけで、次の一手が早く打てるようになります。

慌てる必要はないけれど、のんびりしている時間もない——2026年春の今が、まさにそういうタイミングなのだと感じています。

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